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作成日:2026年10月26日 公開日:2026年11月02日
18年間、留学の現場を見てきて確信していることがあります。人は、自分と違う人に囲まれて初めて、自分を知るということです。フィリピン親子留学は、その「違い」に親子で出会える場所です。ただし、どの学校を選ぶかで、出会える違いの量はまったく変わります。
フィリピン親子留学で子どもが得るいちばんの収穫は、英語の点数より先に「自分がどんな人間か」に気づくことです。そのきっかけは、違う国の子どもたちと過ごす毎日です。この記事では、CebuGoが「英語学習の質」「敷地内で走り回れること」「親が休めること」「国籍のバランス」の4つの基準で選んだ3校を、費用の目安や、学校を休む問題への対策とあわせて紹介します。
CONTENTS
いちばん大きな変化は、違う国の子どもたちを「鏡」にして、自分がどんな人間かに気づくことです。英語力は、その気づきの上に積み上がります。
自分の顔は、鏡がないと見えません。同じように、自分の考え方のくせや得意なことは、自分と違う人と比べたときに初めて見えてきます。日本の教室は周りの子と前提が似ているので、この「違い」に出会う機会が限られます。
研究もこの考え方を支えています。米コロンビア大学ビジネススクールなどの研究チームは、6つの研究(1,874人)で、海外生活が「自分は何者か」という認識をはっきりさせることを示しました(Adam et al., 2018)。効いていたのは行った国の数ではなく滞在の長さで、仕組みは「母国と現地の違いを比べて振り返ること」でした。
ここで大事なのは、ただ行くだけでは変わらないという点です。創造性と関係していたのは旅行ではなく、現地に適応した海外生活の経験でした(Maddux & Galinsky, 2009)。違いに出会ったあとに振り返る仕組みがあるかどうかで、留学の価値は変わります。
なお、これらの研究の対象は大人で、数か月以上の海外生活です。数週間の親子留学で同じ効果が出るかは、まだ研究されていません。CebuGo代表は、海外の留学環境が批判的思考(根拠をもとに考える力)を伸ばす可能性を、博士研究として検証しています。くわしくは「留学すれば考える力が育つ」は本当か?で解説しています。
子どものうちに振り返りの習慣をつけることにも意味があります。英国の教育研究機関EEFは246の研究をもとに、自分の学びを計画し、点検し、振り返る「メタ認知」の指導で、1年間に平均7か月分、小学生では8か月分の伸びが上乗せされるとまとめています。
CebuGoは「英語学習の質」「敷地内で走り回れること」「親が休めること」「国籍のバランス」の4つで学校を選びます。料金や口コミだけで選ぶと、日本人ばかりの環境や、親が疲れ切ってしまう生活になることがあるからです。
安くても日本人ばかりの学校や、生徒数が多すぎる学校を、CebuGoはおすすめしていません。この4つを満たす学校として選んだのが、次の3校です。
親がいちばん休めるのはWALESニュー・クラークキャンパス、涼しい高原でのびのび過ごせて4歳から参加できるのはA&Jエコキャンパス、海とプールのリゾート型はEV Academy LaMerキャンパスです。3校とも、施設の中で子どもが思い切り体を動かせます。
ニュー・クラークは、フィリピン政府が開発を進める新しい計画都市です。2019年の東南アジア競技大会のために造られたスポーツ施設を中心に広がり、世界陸連公認の競技場や、国際規格の水泳場が街の中にあります。子どもが走り回る場所に困ることはありません。
子どもは1日8コマの授業を受けます。マンツーマン4コマ(読解と語彙、作文、スピーキングと発音、文法)と、グループ4コマ(発表と討論、聞き取り、スポーツ、音楽・美術)です。入所と退所のときには個別面談で、伸びた点を確かめます。
保護者の授業は任意で、付き添うだけでも構いません。平日4便、週末5便の無料シャトルでクラーク市内へ出られ、提携ホテルではマッサージやカフェを利用できます。校内のプールとジムは無料で使えます。
正直にお伝えすると、新しい街なので周りのお店はまだ少なく、キャンパスのある施設群にはコンビニとハンバーガー店が1軒ずつです(2026年9月時点)。買い物や外食は、シャトルで市内に出るのが基本になります。
バギオは、一年を通して日本の春や秋のような気候が続く高原の都市です。学校の資料では、治安が安定した教育都市として紹介されています。暑さが苦手な親子でも過ごしやすい環境です。子どもは4歳から参加でき、3校の中でいちばん小さな子どもから受け入れています(4歳未満は相談が必要です)。
キャンパスは自然に囲まれた高原リゾート型で、屋内体育館、キャンプエリア、ゴルフ練習場、カフェがあります。2つのゲートには24時間、警備員がいます。
保護者も授業を受けます。おすすめはマンツーマン3コマだけのコースで、授業以外の時間は高原の空気の中でゆっくり過ごせます。学校の資料では、ジュニアキャンプに参加する子どもに付き添って滞在する保護者にも、このコースが案内されています。
門を入ると熱帯の木々が街の喧騒をさえぎり、その先に広い芝生と校舎が現れます。プール、カフェ、ジム、バスケットボールコート、屋上デッキがあり、プールに直接出られる部屋もあります。
親子専用の「ファミリーコース」があり、7歳以上の子どもと保護者を、最大10家族まで先着順で受け入れます。1日のスケジュール例では、子どもはマンツーマン5コマ、保護者はマンツーマン3コマとグループ授業を受けます。料金には、現地で払う費用(SSPや光熱費、送迎、教材など)も含まれています。授業は個室のマンツーマンが中心で、教室のある建物では英語だけで話すルールがあります。看護師が平日8〜17時に常駐し、医師の往診も受けられます(学校の資料より)。
2026年の年末年始には、1〜2週間の短期親子留学を用意しています。祝日が多い時期でも週30コマ(マンツーマンは保護者15コマ以上、子ども20コマ以上)を保証し、アクティビティ1回分の無料と、帰国後に使えるオンライン授業100ドル分が付きます。こうした特典は時期によって変わります。セブ島での親子留学は、セブ島親子留学の記事でもくわしく紹介しています。
保護者1名と子ども1名で4週間の場合、学費と寮費に現地費を足した合計は、閑散期で約57万〜72万円が目安です(2026年10月時点で入手できる資料と為替で試算)。航空券と海外旅行保険は別にかかります。
※学費・寮費の出典:WALES 2026年料金表、A&J 2027年料金表(1ドル145円の学校固定レート)、EV 2027年ファミリーコース料金表(2人部屋)。為替は1ドル約157円、1ペソ約2.46円(2026年10月下旬)。
WALESとA&Jの親子留学の料金には、現地で払う「現地費」が含まれません。2校の資料にある4週間分の現地費は、1人あたり平均約2万5,300ペソ(約6万円)です。EVのファミリーコースは、現地費が料金に含まれています。WALESとA&Jの現地費の主な内訳は次のとおりです。
夏などの繁忙期は料金が上がります。A&Jは2027年6月27日〜8月21日に、1週間あたり60ドルが加算されます。EVのファミリーコースは2027年1月3日〜2月27日と6月27日〜8月28日が繁忙期で、2人部屋4週間は5,400ドル(約85万円)です。反対に、A&Jでは2027年3月1日以降の閑散期に到着すると、4週間につき300ドル割引されます。
ここに挙げた金額は概算です。正確な金額は、登録時にCebuGoがご案内します。CebuGoでは申込時の為替レートを±5円の範囲で保証しているので、出発前に金額が大きく変わる心配はありません。
休む日が出るなら、それは損です。ただし、損は小さくできます。長期休みに合わせる、短期で行く、自治体の制度を確かめる、の3つで休む日数を減らしてから判断してください。
迷ったときに知っておきたい研究があります。人は短期的には「やって失敗したこと」を後悔しますが、長い目で見ると「やらなかったこと」のほうを強く後悔する傾向があります(Gilovich & Medvec, 1995)。損と得を並べたうえで、ご家族にとっての答えを選んでください。
親子留学は、保護者にとっても学びの場です。保護者ご自身が一人で学びを進められるタイプか、伴走があったほうがいいタイプかは、4つの質問でわかる適性チェックで確かめられます。
できます。親子留学で学校と生活を知った子どもは、次の長期休みに同じ学校のキャンプへ一人で参加するときの不安が小さくなります。EVとA&Jは、日本の夏休みとほぼ重なる日程でジュニアキャンプを開いています。
参加者が10名以上集まった場合は、福岡空港からCebuGoが引率します(引率費は料金に含みます)。西日本のご家庭は、東京まで移動しなくて済みます。
2027年の日程と料金はまだ発表されていません。キャンプは定員に達し次第、締め切られます。キャンプの選び方はフィリピン英語キャンプの選び方でくわしく解説しています。
フィリピン親子留学の価値は、違う国の子どもたちを鏡にして、わが子が自分に気づくところにあります。その価値は、どの学校で過ごし、どう振り返るかで大きく変わります。
CebuGoは4つの基準で学校を選び、出発前の準備から帰国後の振り返りまで伴走します。留学前か留学後に使えるオンライン英会話6回分の無料提供、現地でのLINE相談、公式LINE登録で最大3万円の割引も用意しています。
まずは、お子様の年齢と行きたい時期を教えてください。3校のうちどこが合うか、費用はいくらになるかを、無料の相談で一緒に設計します。
Q. 何歳から親子留学できますか?
A&Jエコキャンパスは4歳から(4歳未満はご相談ください)、EV Academy LaMerキャンパスは7歳以上、WALESニュー・クラークキャンパスは7〜17歳の子どもが、保護者と一緒に参加できます。
Q. 保護者も授業を受けなければいけませんか?
学校によって違います。WALESニュー・クラークキャンパスは任意で、授業を受けずに付き添うこともできます。A&JエコキャンパスとEV Academy LaMerキャンパスは保護者も授業を受け、コマ数は学校とコースによって異なります。
Q. 親子留学の料金に含まれないものは何ですか?
航空券、海外旅行保険、お小遣いは3校とも別にかかります。WALESとA&Jは現地費も別で、1人4週間で約2万5,300ペソ(約6万円)が目安です(帰国時に返金されるデポジットを含みます)。EVのファミリーコースは、現地費が料金に含まれています。
Q. 1週間だけでも参加できますか?
EV Academy LaMerキャンパスとA&Jエコキャンパスは、1週間から申し込めます。1週間の料金は4週間分の40%です(A&Jは登録費が別にかかります)。
Q. 日本人は多いですか?
3校とも多国籍の生徒が学ぶ学校です。2026年夏のジュニアキャンプでは、EVは日本人30名までで同じ期間に外国人約70名の滞在が予定され、A&Jでは日本・韓国・台湾・中国・モンゴルの子どもが同時に参加しました。
この記事を書いた人:増本 圭 国際教育歴18年(うち12年は米国留学支援)。フィリピン留学コンサルタントCebuGoを運営。海外留学環境と批判的思考の発達に関する博士研究に取り組む(人材育成学会)。NPO法人留学協会所属。日本語・韓国語・英語のトリリンガル。
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